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2023年 初春号

田中@社長からのごあいさつ

初春の候、時下ますますご清祥の段、お喜び申し上げます。

本年もこのエマナックニュースにて、皆さま方へ新春のご挨拶をさせていただきます。

昨年も引き続き社会全体に、コロナウイルス感染症による影響があった一年となりました。

それに加え、電気・ガス・油・原料などの価格が高騰した影響は甚大で、弊社もその対応に追われました。

現在でも落ち着く気配は見られず、2023年も厳しい年になることを、ひしひしと感じております。

このような中でも、お客様のご愛顧並びにスタッフの働きにより、このように新しい年を迎えられたことを心より感謝しております。

価格改定の最大の功労者とは?

さきほど触れたとおり原材料価格高騰の影響を受け、昨年春から価格改定のお願いを始めました。

営業スタッフは、データ収集、資料整理と作成、お得意先様への訪問に奔走しました。

その結果、全ての訪問先の皆様が、価格改定を受け入れてくださいました。

ご理解頂いたお得意先様には、改めて厚く御礼申し上げます。

さて今回、価格改定のお願いにあたり営業窓口が多くの努力を払ってくれました。

しかし、価格改定を受け入れて頂くことができた最大の功労者は営業スタッフだけではありません。

最大の功労者は、エマナックグループのスタッフ全員です。

なぜなら、価格改定をご理解いただいた最大の要因は、間違いの無い仕事を行い続けた結果と考えているからです。

毎日、毎週、毎月、品質や納期など間違いの無い仕事をし、全社一丸となってお客様の「意」に応える仕事を継続し信頼を築いてきたからこそ、価格改定のお願いに応じてくださったものと考えています。

ですから、製造、物流、生産管理、技術、管理の各部門を含めたスタッフ全員の働きに感謝しています。

2週間の断水期間に感じた大切なこと

間違いの無い仕事を続けることの大切さを痛感したもう一つの出来事があります。

昨年9月下旬、台風15号が静岡県に多くの被害をもたらしました。

静岡県清水工場から、スタッフの自宅が床上浸水・車両水没したという第一報が入り、日常生活への復旧支援をすぐに始めるよう指示しました。

その一方で工場の被害報告は無く、安堵していました。

しかしその後、静岡県清水区浄水場の取水口が、上流からの土石流によって大破し、清水区全域が断水状態に陥りました。

工場稼働に必要な水が確保できません。工場稼働に必要な水量は5トン/日です。

まず、稼働設備を2ラインから1ラインに制限し、1日の必要水量を3トン弱/日にまで下げました。

同時に、滋賀県の業者から未使用の1トンタンクを8個確保し、清水工場に輸送。

加えて水の輸送に必要なトラックとスタッフを、大阪から派遣。

これで、水の搬送に必要な道具と人の手配ができました。

しかし、肝心の水を確保しなければなりません。

お得意先様にお願いしたところ、沼津市、静岡市、南アルプス市のメーカー3社様が、快く社内の敷地からの取水を許可してくださいました。

これにより、2週間にわたる断水の中でも、工場稼働を止めることなく、お得意先様へのご迷惑を最小に抑えることができました。

(清水工場は工場団地内に立地していますが、水を運搬し工場稼働を続けたのは弊社だけであったことを後で知りました。)

取水にご協力いただきましたお得意先様には、改めて心より厚く御礼申し上げます。

ご協力いただいた3社の役員様とは業界団体などで懇意にさせて頂いております。

しかし、実務者同士が日頃から円滑なお付き合いができている土台があったからこそ、快くご理解とご協力いただけたものと改めて実感致しました。

この出来事でも、間違いの無い仕事を続けるスタッフの貴重な働きに、感謝の念を深めました。

2年10ヵ月ぶりに中国東莞工場へ!

さて、昨年は2年10ヵ月ぶりに東莞工場を訪問することができました。

コロナ前は月に1度必ず訪問していましたが、コロナウイルスの影響により2020年1月が最後の訪問となっていました。

中国への入国に際しては、当時合計10泊の隔離期間が必要です。

正直なところ、中国での隔離期間は「刑務所か?」と感じるほど、身体的・精神的に辛い日々でした。

あと数日で2年10ヵ月ぶりにスタッフと会える!という思いを胸に、ただただ辛抱し続けました。

久しぶりに訪問した東莞工場は、新しい洗浄機や治具置き場、各種設備の改善など、書類で報告されていたものを目の当たりにし改めて感慨深い感情に浸りました。

中でも一番感激したのは、

「董事長(田中社長)ならこう考えるだろう」

「董事長(田中社長)ならこう行動しているだろう」

ということを考えて工場運営をし続けてくれていたことです。

東莞工場は、売上・利益の数字を上げるまで長い年月がかかった事業所です。

その間、月1度の訪問を行い続け、主力メンバーにエマナックグループの精神を継続して伝えてきました。

私はコロナによって3年近く訪問できませんでしたが、その期間もエマナックの精神を失うことはありませんでした。

私が継続して伝え続けた成果を見ることができ、とても嬉しい気持ちでいっぱいになりました。

入国時の隔離期間の苦労が本当に報われました。

東莞工場はグループ内でも自慢できる事業所に育ってくれています。

八潮工場リニューアルと新会社設立の年

さて、2023年は八潮工場 2号炉を入れ替えます。

これは2021年から続いているリニューアル工事の一部であり、2022年に1号炉入れ替えが完了しました。

複数年にわたるこのようなプロジェクトは未経験ですが、今後も着々と実行していきます。

また、今年は新しい事業がスタートする年でもあります。

新しい会社、(株)エマルーチェを年頭に設立しました。

この会社は、新しい複合皮膜処理エマルーチェを、原材料の作成から塗布、オーバーコートまで一貫生産する工場で、静岡県富士市に拠点を置きます。

工場稼働は、年内の予定です。

エマルーチェ処理についてのご質問は随時受け付けておりますので、ご相談等は営業窓口まで是非ご連絡ください!

今年はエマルーチェ元年として、この新しい表面処理を広く啓蒙していく所存です。

最後になりますが、エマナックグループを本年もよろしくお願い申し上げます!