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2011年 春号

東日本大震災について

この度の東日本大震災にて被災された皆さま、ならびに関係者の皆さまに心よりお見舞い申し上げます。また救難・復興に携われている皆さまのご尽力に深い敬意を表します。一日も早い復旧・復興をお祈り申し上げます。

代表 田中良典
エマナックグループ一同

東日本大震災における当社の状況報告と今後

東日本大震災による操業上の影響はありません。

ご心配をいただきました方々に、感謝申し上げます。また、時局に鑑みて、営業活動そのものを自粛しておりましたため、多くの方々に当社の震災による影響等をご連絡できないままであったことをお詫び申し上げます。

結論から申しますと、当社、ならびにグループ企業全般について東日本大震災における大きな被災、ならびに操業上の支障は一切発生しておりませんこと、皆さまにご報告申し上げます。

八潮工場(埼玉県八潮市木曽根)

・ 工場外壁のALCボードに、数十cmの亀裂が10数本入る。
・ 事務所の内装の石膏ボードが、食パン1枚分ぐらい落下。
・ マイクロねじ熱処理加工ラインには全くの影響なし。
・ 計画停電も、近隣に「つくばエクスプレス 八潮駅」があり、  回避地域となったため影響なし。

エマナック東日本・杉戸工場(埼玉県北葛飾郡杉戸町深輪)

・ 物置部屋の石膏ボードが食パン半分ぐらいの範囲で落下。
・ 計画停電のエリアに該当するため、停電時には稼働を停止。
  1ラインでの生産量は、最大比で70%程度となっています。
  ただし、2ラインをフル稼働状態にすることで、 短時間による生産効率の向上を実現しているため、実質的な生産容量の目減りはありません。

上記の2工場も含め、すべてのエマナックグループにおける工場、事業所において東日本大震災による操業上の影響はありません。

関東圏のお客様のねじ・ボルト熱処理を、関西でも受託します。

ねじ熱処理、表面処理、塗布加工においては、大阪、名古屋の各工場でこれまでと同様に稼働しています。また、ボルトなどの調質加工においては、関東圏のボルトメーカー各社の需要に応えられるよう、京都工場(亀岡)にて、人員配置を含めて、200%のフル操業の体制を敷いています。

関東圏のねじ・ボルトメーカー様の熱処理、表面処理など、至急の製造ニーズに対しても、十全に応えていく所存です。

こうした東日本、西日本での生産工場の分散配置によるユーザー企業様にとってのグループ内でのリスクヘッジの発想が、これほど早い時期に現実となったことに驚きつつも、その責務を実感しております。

代表からのメッセージ「業界の完全復旧の礎石として、今を生きたい」

先ほどのご報告でもお伝えいたしました通り、エマナックグループは、関東、関西において、すべての事業所で大きな被災を受けることはありませんでした。

また、計画停電などの影響がありつつも、関西を含めた事業全体の受入れ体制は、これまでとまったく変わるものではありません。

未だかつて無い状況の中にあって、不況と言われた昨年に導入した熱処理ライン2ラインが、今ようやくその真価を発揮できる時だと感じています。いかにして稼働させていくことが業界、またユーザ企業様にとって前向きな結果を生み出すお手伝いとなるか。これは、私たちに与えられた重要なミッションであると捉えております。

天はこの時期に私たちエマナックに、何を求めておられるか。それを考え続けた毎日でした。被災しておられる同業者に成り代わって、私たちがねじ・ボルトメーカー各社、ならびに今十分な稼動が可能ではない内製ラインをお持ちのねじメーカー様に対して営業していくことが天に叶ったものとはどうしても思えず、このエマナック・ニュースを出すに至るまでにも、幾度も躊躇していたものです。

しかしながら、そう考えて何もしないことが正解ではないように思えました。なぜなら、私たちは、今日この時点でも、150%の力をもって、お客様のための仕事ができるのは事実です。私たちは、生かされて、今も稼働しています。

そのことを受けとめず、自粛と躊躇で凝り固まっていることの方が天命に従わない生き方ではないかと自覚しました。

謹んで、申し上げたいことは、同業者の復旧、内製ラインの再スタートを待ち望みつつ、今はユーザー業界の復旧、ねじ・ボルトメーカーの完全なる復旧のために、私たちは今この時期、成り代わって仕事を請け負います。

そしてまた、その復旧が成就される日には、元の流れに戻されることとなりますように切望します。そのように私たちも今は、「業界の完全復旧の礎石として今を生きたい」と望みます。

今必要なことは、何ができるかではなくて、何をしたかということだと確信します。

私たちの今の働きが、すぐにではなくとも、将来のいずれかの日に認めていただけるように、今日から歩み出します。

皆さまの側に、もっとも近い会社としてエマナック・グループと社員一人ひとりが居ることができるよう、この人生でおそらくもっとも大切な時期を生きていこうと思います。何とぞ、ご支援ください。